社会福祉法人ご縁会 さくら坂保育園

滋賀県草津市青地町1248番地の4 TEL:(077)566-5288

ページの内容説明

食育のページ

~食べることは生きること~

 胎児は母親からへその緒を通して栄養を与えられ生まれてきます。そして、生まれるとおっぱいから栄養をもらい、離乳期には食べる事を始めます。このように、人が生きていく事は、食べる事と切り離しては考えられないのです。そして、食べる事により、健康な身体や歯だけでなく、健康な思考能力も育つと言えましょう。

 親は、我が子に食べさせる事に始まり、食べさせる事に終わる。まさに生活そのものです。そこで、当園では“食”=“愛着関係の形成”と捉え、離乳期の食事を大切にしています。

 離乳期の期間は、保育士が一人ずつ抱っこしながら食べさせます。そうすることで食を通して保育士との愛着関係が形成されていくのです。

 「抱っこ食べ」から2人、3人・・・と一緒のテーブルで共に食事をする人数が少しずつ増え、幼児期にはクラスの「お友達と一緒に食べる」事を楽しむようになります。このように「食べる」と言う行為は単に栄養を摂るというだけでなく人の育ちにも大きく影響します。

 調理師さんが作る手元を見たり、匂いを嗅いだりすることで脳が刺激を受け、おいしい記憶が心にも残ります。また、食材に触れる事で食への興味関心が高まります。
その「おいしいな」の気持ちを通して、家庭と保育園、保育園と小学校の生活が密接に繋がっていくのです。

■ 献立

 当園では、和食(米飯)を中心とした献立を作成しています。

■ 主食

 白米9対玄米1で配合しています。

■ 汁物

 年間を通して味噌汁が多いのですが、時には幅の広い味を知る為に洋風の汁物もあります。味噌汁は「いりこ」等をミキサーで粉砕し汁ごと飲めるようにしています。
 具材は玉ねぎ等甘みのある野菜を基本にし、その中に「小松菜」や「しめじ」等の子どもの苦手な野菜を入れ、汁と共に食べられるように配慮しています。

~出汁作りの様子~

■ 主菜

 月曜日から金曜日までの間に、魚・肉・卵・大豆がバランスよく含まれた献立になっています。基本的にフライものは年間を通しても数回程度です。主な調理法は、蒸す・炊く・焼く・炒めるです。また、カレーなどの家庭料理に多いような献立も回数は少ないです。冷凍加工食品は使用しません。できる限り手作りを大切にしているので、豆類も乾物を煮て調理します。

■ 副菜

 数種類の旬野菜がとれる様にあえ物や酢の物などがあります。

■ おやつ

 手作りおやつ・旬の果物・自然菓子・市販菓子・噛むおやつ(するめ等)

~手作りのパンプキンクッキー~

■ アレルギー食

 医師の診断書があれば除去食を提供できます。
 提供に際しては保護者の方にご提出いただく書類があります。
 ※詳しくは直接、お問い合わせください。
 除去食に関しては、可能な限り配色などを配慮した献立になりますが、代替献立になる場合もあります。

■ 農園活動

 保育園の畑で地域の方のご協力を得ながら、農園活動をしています。
 まずは、自分の目で見て、触って、世話をして、野菜の成長過程を垣間見ることで、食に対する意欲が育ちます。自分たちで収穫した野菜は格別の味がするようです。

まずは土づくり
畑のおじちゃんは優しく作物を丁寧に扱う事を教えてくださいます。
見よう見まねでお世話する3歳児

■ クッキング

 農園で収穫した野菜を使って、自分たちで作ったり盛り付けたりしておやつを作ります。自分で作る喜びは食べる意欲につながります。また、時には包丁を使用する事もあります。

自分のデザインでこいのぼりを作ろう!S
それぞれのこいのぼりができました!
農園で収穫した野菜を使っておいものピザ作り

■ 食器

 年齢に応じた形状の陶器を使用しています。丁寧に扱う事で物の大切さを身につけて欲しいと思います。

■ 食育指導

 食材に興味関心が持てるようにクイズ形式にしたり、食材マメ知識、食材の実物展示など調理師による食育指導があります。また、毎月、調理師と保育士との食育会議を実施して保育に活かしています。

農園で収穫した大根の間引き菜
食材をクイズ形式で出題!親子の会話も弾みます
季節の行事に合わせて
お箸の使い方、お魚の上手な食べ方など食材以外の事まで・・・
保育園ならではのレシピなども紹介

■ お弁当

 お弁当の日があります。離乳期には園での形状とご家庭での摺合せができたり、幼児期には気軽に園外で楽しく食事する事も出来ます。どのお子様も親御さんの持たせてくれたお弁当は格別の思い出になります。これもまた、「おふくろの味」の一つになるのかもしれませんね。時には手抜きでもいい。でも、子ども達に楽しいお弁当の思い出を作って欲しいと思います。

■ 食に関する行事

〔鮭の解体から調理まで…〕

 生きるものを頂くということは残酷な行為ではありますが、同時に私たちが「生かされている」と言う事に気づける一番の行為です。
 そこで当園では毎年、魚屋さんが大きな大きなサーモンを園児たちの目の前で解体し園庭でチャンチャン焼きなどをする機会を設けています。

 子ども達は魚の解体を通して、骨などの魚の体の仕組みを知り、興味を持ちます。そして目の前で調理する工程を見たり、匂いを嗅ぐことで食欲を刺激し、魚の苦手な子どもも美味しく食べてくれるようになります。

〔秋のほっこりまつり〕

 農園で子ども達が収穫したさつまいもを調理し、親子で秋の味覚を楽しみます。

〔流しそうめん〕

 七夕の日に流しそうめんをします。
 子ども達の大好きな献立です。

〔シイタケを食べよう!〕

 園所有の裏山で4歳児がシイタケの菌打ちをします。そして、秋にシイタケを子ども達が収穫して、クッキングをしたり、給食のおかずとして食べます。

〔食を通した地域交流〕

 地域の方々が秋になると、「子どもさん達と芋ほりにおいで!」とお誘い頂くことがあります。春には「たけのこほり」秋には「いもほり」や「まめとり」等、地域の方々のご厚意に触れながら一緒に収穫させて頂き、給食の中で頂いています。

 子どもを育てるという事は、時代と共に悩みや学ぶことは違うかもしれません。環境の変化により、子ども達の体質、体力の変化などがあるかもしれません。それでも自分の身体を大切にする事は、いつの時代でも変わらないのではないでしょうか?さくら坂保育園では食を通して子ども達の未来を支えていきたいと願っています。

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